トゥモローランド
Tomorrowland
2015年/アメリカ/監督・脚本・原案・製作: ブラッド・バード/脚本・原案・製作: デイモン・リンデロフ/音楽: マイケル・ジアッチーノ/出演: ジョージ・クルーニー ヒュー・ローリー ブリット・ロバートソン ラフィー・キャシディ
メッセージはわかるんだけど…
前半はすごくおもしろいです。
なのに後半、トゥモローランドに行ってからはなんかいまいちです。
未来は明るいと信じていれば実現出来る、というメッセージはわかるんだけど、
それ以外、とにかく説明が無いので、前半で伏線張るだけ張って放置で、映画は終わります。
なんで追放されたのかとか、最初のビデオの説明は何なのかとか、追っ手は何者だったのか、結局帽子何も無いの?とか。
監督は、アイアン・ジャイアント、Mr.インクレディブル、レミーのおいしいレストラン、ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコルのブラッド・バードです。おもしろくないわけない。
なのに、そんな内容だし、評判もあまりよくない。おかしい。
その原因は、脚本家のデイモン・リンデロフにあるのではないでしょうか。
LOSTとプロメテウスは観てないけど、カウボーイ & エイリアンもスター・トレック イントゥ・ダークネスもワールド・ウォーZも、全部、前半は謎が謎を呼んで、わくわくどきどきするけど、後半、急につまらなくなるし、オチも微妙だし落ちてないし、謎も放置の、この感じです。
調べると、みんなもそういう認識で安心しました。
Damon Lindelof, the man behind so many large-scale stories with larger-scale narrative problems
でも、ストーリー以外はとても良くて、
映像がとてもきれいだし、見た目が面白い武器やロボットがたくさん出てきたり、シド・ミードがデザインした、すてきなデザインの未来都市が出てきたり、謎の集団に追いかけられたり、エッフェル塔からロケットで飛び立ったりして、レトロフューチャー感がすごく良くて、わくわくします。
IMAX以外では画面の周りに黒い枠があって、スクリーンが小さくなるのが困る。
「言語の機能が損傷」って日本語で話すとか、日本ネタが割とあってうれしい。
主人公の父親が、ウォルト・ディズニーに似てる気がする。
「ウォルト・ディズニー最大の謎にして最高のプロジェクト」というキャッチコピーだけど、全然関係ないです。
あと、ディズニーランドのエリアとも関係ないです。
ロボットをオーディオ・アニマトロニクスと呼ぶのは、ディズニーランドの映画だと思い出させます。
こういう話が手塚治虫の漫画でありそうだと思いました。読んだこと無いけど。
メン・イン・ブラックに結構似てる場面がある気がする。
アテナが強いのとケイシーがかわいいのはよかったです。
ロボットが、金属バットで延々と殴られてボコボコにされるのは笑ったけど、人間ならかなりグロテスク。
オチはちょっと、選民思想っぽいし、新興宗教みたいで気持ち悪かったです。
ブラッド・バードの次回作のMr.インクレディブル2に期待です。
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