進撃の巨人 ATTACK ON TITAN
2015年/日本/監督: 樋口真嗣/脚本: 渡辺雄介 町山智浩/原作: 諫山創/音楽: 鷺巣詩郎/出演: 三浦春馬 長谷川博己 水原希子 本郷奏多 三浦貴大 桜庭ななみ 松尾諭 渡部秀 水崎綾女 武田梨奈 石原さとみ ピエール瀧 國村隼
評判よりは良い
原作もアニメも、観たこと無いです。
大まかなあらすじは知ってるけど。
原作者の要望で、原作の話はもうアニメでやったから、とかなり違う話になったようです。
なので、原作派とアニメ派には不評なのですが、
Twitterで、町山智浩をフォローしてると、RTされた絶賛ツイートがバンバン流れてくるので、あたかも、100年に一度の大傑作かのように錯覚してきてしまいます。
脚本は、20世紀少年、GANTZ、ガッチャマン、ジョーカー・ゲームなど、評判が最悪な大作をよく手がけている渡辺雄介と、素人の町山智浩です。
ウェイン町山がマイク水野みたいな脚本書いてたら、今後、彼の批評をどういう気持ちで聞こうか、と不安になりながら、わたしは、映画館へ向かいました。
シネマシティです。
感想ですが、あそこまで絶賛するほどじゃないとは思いますが、割とおもしろかったです。
話は、エヴァンゲリオンにかなり似ています。
後編では、巨人に装甲着せて、汎用ヒト型決戦兵器を作って、それで巨人と戦いそうな感じさえする。
それに、音楽が同じ鷺巣詩郎だし。
作者は第9地区とかクローバーフィールドが好きらしいので、その趣味は、内容にとても反映されています。
日本人しか出てこないので、舞台を日本にしたそうですが、少し遅れて行ったので、その辺の説明は聞けませんでした。
回想シーンが多すぎて、
追い詰められる→「そういえばあのとき…」→(何か言われたときの回想)→決意を固めて行動
ばっかりで萎える。
人間は美男美女揃いで、巨人はおもしろい顔というのがおもしろかったです。
まだ、素人を集めてようやく人数そろえた段階だから、各自バラバラで、チームで巨人と戦う場面が無いけど、それは後編にあるのかな?
最後の方の街が、軍艦島で撮影した場面っぽかった。
彼女が年上のイケメンリーマンにNTRされたみたいな、謎の展開があって、りんごを食べたりして、露骨にアダムとイブなんだけど、あれはなんなの?なんで?
主題歌の、セカオワのANTI-HEROは、どうかなと思っていたのですが、意外と合ってました。
最初の方、巨人が街にやってきて、延々と人を食べるダークな場面が続きますが、普通に良かったと思います。
名前を呼ぶ場面がほとんど無いので、主人公達以外は役名がわからないです。
小学生的には、キモい巨人が人を食べて血をまき散らす、グロテスクな場面よりも、おっぱい揉んでる場面のほうが、目を覆いたくなるんじゃないのと思いました。
たまに、キメ画があるので、そこはよかったです。なぜ鳥の羽が舞っているのかは謎。
三浦春馬は、永遠の0と同じような、すぐキレるニートの役で、ほとんど、うおー!!とか叫んでいるだけで本当に残念でした。
本郷奏多は、どうして、アニメみたいな変なしゃべり方をしてるの?
水原希子は、しゃべって動いてるの、初めて見た。
武田梨奈は、何もせずにすぐ退場してもったいないです。
総監督が出てると聞いていたのですが、セリフもあるし、案外多く出てて、事前に知ってれば、すぐに気づきます。
VFXですが、予算も時間も全く足りてないのが明らかです。
立体機動は、デジタルダブルをちゃんと作って、アニメみたいに、縦横無尽に飛ばすべきだったのに、実写合成なので、動きがぎこちないです。
10年以上前のスパイダーマン以下です。
でも、予告編は、出来の悪い場面を選んでしまってるから、本編はあれよりはいいです。
普通これを期待するけど。
巨人も、製作発表してすぐの、フォレスターのCMには期待させられましたが、そこからほとんど進歩が無くて残念です。
巨人が人を食べる場面では、つまんでる感じ、掴んでる感じが無くて、浮いてるように見えます。
悪い意味で特撮っぽくて、巨人同士の戦いとか、怪獣プロレスにしか見えないです。
はじめの方の、たかみなが出てる、手前に兵士がいて奥に壁と巨人がいる場面とか、予告編にもある、穴から巨人が続々侵攻してくるとことか、合成がすごい平面的でがっかりします。
最初の方に出てくる、パペットとCGで作られている、超大型巨人はとてもよかったです。
ストーリーはまだ途中なので、9月の後編が楽しみです。
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